2010年03月16日

「被害者にどうしたらいいか考えて」加藤被告に反省促す証人(産経新聞)

【法廷ライブ 秋葉原殺傷 第4回公判】(9)完

 《事件で一命を取り留めたものの下半身まひなどの障害が残る被害者男性、Hさん。証人尋問で加藤智大(ともひろ)被告からの手紙を「読む気にならない」と切り捨てたHさんに、検察官が問いかけた》

  [フォト] カラオケに興じる加藤智大被告

 検察官「犯人に対してでも、だれに対してでも、何かおっしゃっておきたいことがあればご自由にどうぞ」

 証人「特に今は整理がつかないですけど…。これだけの人が死んだのは事実ですし、死刑になると思っています。ですが、ただ死刑になるのではなく、被害者に対し、どうしたらいいかよく犯人に考えてほしい。自分もほかの方も、もうどうやったって元には戻れない…。何もできないのが事実だと思いますが…。亡くなった方が無念でなりません」

 《最後は言葉に詰まりながら語ったHさん。加藤被告はややうつむいて鼻をさすっていた。その後、Hさんの証言について検察官の細かい確認が続く》

 検察官「証言にあった怪しげな男は交差点の中にいたということですか」

 証人「私の位置がよく分からなくて…。交差点の中というより外だったかと思います」

 検察官「怪しげな男はあなたの1メートル以内にいましたか」

 証人「そうです」

 検察官「記憶が抜けている部分があるようですが、それは事件による手術や精神的なものの影響ですか」

 《調書によると、Hさんには刺されたときの記憶がなく、『いつの間にか地面にうつぶせになっていた』と説明している。検察官はこの理由を明らかにしようとしているようだ》

 証人「うつぶせになったときはすでにその記憶だったので、手術のせいではないと思います」

 検察官「では、事件の恐怖感のせいということはありますか」

 証人「そうかもしれません」

 《検察官の尋問が終了した。村山浩昭裁判長がHさんに「体の具合はどうですか、この後もう少し続きますが」と体調を気遣う。Hさんは気丈に「がんばります」と応じた。続けて弁護人の尋問が始まる》

 弁護人「あなたが見たという紺色のハイエースの止まっていた位置を教えてください」

 証人「歩行者天国から出ようとしているようでした」

 弁護人「南側から東側に行こうとしていたということですね」

 証人「はい。まだ交差点の信号が赤の時、(東側へ)右ウインカーを出していましたから」

 弁護人「ハイエースは何をしていると思いましたか」

 証人「歩行者天国の外に出ようと待っていた、出ようとしていたと思います」

 弁護人「交差点を渡ったときに周囲にどのくらいの人がいましたか」

 《地図にハイエースなどの位置を書き込ませながら、大けがを負ったHさんの記憶をたぐる作業が続く。加藤被告は目の前の机に肘をついて頭を抱える姿勢をとっている》

 弁護人「トラックの側の信号は何色でしたか」

 証人「赤でした」

 弁護人「それはなぜ分かったのですか」

 証人「歩行者側が青だったので、信号が故障してなければ赤です」

 弁護人「トラック方向にはどのくらいの人がいましたか」

 証人「何人か見えました。巻き込まれた人が」

 弁護人「周りの人はどのくらいいましたか」

 証人「周りの人についてはあまり記憶がないのですが、ハイエースが止まっていたのは分かります」

 弁護人「あなたはその後どうしましたか」

 証人「倒れている人の方に向かおうとしました」

 弁護人「倒れていた人はどんな服を着ていましたか」

 証人「覚えていません」

 弁護人「トラックのスピードはどのくらいでしたか」

 証人「何キロなのかは分からないですが、あの感じだとアクセルを踏みっぱなしだと思います」

 《弁護人は少しでも多くの証言を得ようとするかのように、次々とさまざまな質問を投げかけている。質問はHさんが見たという怪しげな男に移った》

 弁護人「怪しげな男を見たことについて確認したい。だれかが『危ない』とか『刃物を持っている』とか、怪しげな男にかかわることを言っていた記憶はありますか」

 証人「記憶はありません」

 弁護人「怪しげな男の周りにはだれかいましたか」

 証人「周りにはその男しかいなかった記憶があります」

 弁護人「怪しげな男の顔を見て、眼鏡をかけてるのが分かったとのことですが、人相は覚えていますか」

 証人「男でちょっと日に焼けている感じでした。顔しか見てなかったので…」

 弁護人「男は何をしようとしていると思いましたか」

 証人「横顔がかなり低い位置にあったので、中腰状態だったのではないかと思います」

 弁護人「目は合いましたか」

 証人「合っていないですね」

 《弁護人が質問を終えた。村山裁判長が「ほかの弁護人、検察官は質問はありますか」と問いかけたが、双方とも答えない。ここで証人尋問は終了した》

 《加藤被告は、左手で額をこするなど、落ち着かない様子だ。仕切りの向こうから、Hさんが「ハンコはカバンの中です、すいません」などと話すのが聞こえる。係官に介助されているのだろうか》

 《まもなく、村山裁判長が「大変、お疲れ様でした」と証人に退廷を促した。遮蔽(しゃへい)で見えないが、出口のドアで、証人が一礼したのだろう。3人の裁判官が一斉に頭を下げて会釈する》

 裁判長「では、書証をあと2点ほど調べます。検察官どうぞ…」

 《加藤被告を現行犯逮捕した警察官が、事件当時に着ていた耐刃防護衣に関する証拠調べだ。モニターに、警察官本人が当時の防護衣を着た写真が示された。加藤被告も顔をあげ、モニターを凝視する》

 《検察官の説明によると、左胸に記された「警視庁」の文字の真下あたりに4カ所、左脇腹のあたりに1カ所、それぞれ刃物による傷が付いているという。さらに検察側は2点目の書証として、被害者の1人が着ていたTシャツとジーンズ、靴、リュックサックの写真を示して、「以上です」と結んだ》

 裁判長「では、本日の証拠調べは終了です。次回の期日は…」

 《促されて起立した加藤被告は、指先をぴんと伸ばした『気をつけ』の姿勢で裁判長に一礼。手錠と腰縄をつけられ、退廷していった。そのみけんにはわずかにしわが寄っていた》

 《次回期日は3月11日午前10時から。被害者5人に対する証人尋問などが予定されている》

=(完)

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2010年03月12日

北教組突き上げ交渉 「帰省中でも自宅研修」 破棄項目復活ごり押し(産経新聞)

 世間や文部科学省の批判を受けて平成20年末には完全破棄されたことになっている、北海道教育委員会(道教委)と北海道教職員組合(北教組)の労使協定「46(ヨンロク)協定」。しかし、破棄の裏で北教組は既得権を維持する交渉を道教委に迫っていた。明らかになった北教組の内部資料からは、道教委との間で20年末に「交渉」が持たれ、北教組が圧力をかけていった様子が書かれている。

                   ◇

 北教組がまとめた交渉の議事録によると、交渉は20年12月に3回にわたって開かれた。道教委の幹部らの出席は5〜7人。一方で北教組からは70〜120人もの組合員が出席していた。

 北教組側は、民主党の小林千代美衆院議員陣営が絡んだ政治資金規正法違反事件で逮捕された、北教組委員長代理の長田(おさだ)秀樹容疑者や、同書記長の小関顕太郎容疑者らが交渉のトップにたっていた。

 「極めて強い憤りを禁じ得ない。労使関係を踏みにじるものだ」(北教組)

 「教育長としての決意を述べたものだ」(道教委)

 議事録によると、交渉の冒頭は平成19年2月に道教委が道議会で協定破棄を宣言した際の文言がやり玉に挙げられ、荒れ模様となった。

 だが、そもそも地方公務員法では「労使交渉」を開催する場合、「議題」や「出席者」などに一定の制限をかけている。こうした糾弾まがいの「交渉」そのものが許されないのはもちろんだが、学校での校長と教職員との「校長交渉」も原則認められていない。

                 ■ ■ ■ 

 「協定は労使協定。これにかかわることはあくまで我々との交渉で決めなければいけないと改めて確認する」(北教組)

 「一方的に交渉を打ち切り見切り発車することはないな」(同)

 議事録では組合側のボルテージがあがっていく様子が克明に書かれている。

 「研修は研修地の場所を問うものではない。扱いは変わらないな」(北教組)

 破棄されたはずの協定には、「夏休みの帰省中でも自宅研修(有給)と扱う」などの趣旨の項目があった。交渉で北教組は、破棄以前の内容を認めるように迫っていく。

 議事録には、道教委が「法律で求めているのは場所ではなく、研修の実質です」と“譲歩”の発言をしている様子も書かれていた。

 法律では研修をどこでやるべきだとは定めていないが、研修の内実が伴わない「自宅研修」が許されないことは明らかだ。

 ところが、北海道では「研修地の場所を問わない」と答えれば、それは「自宅研修を道教委が容認した」意味になる。

                 ■ ■ ■

 北教組は、執拗(しつよう)な突き上げで有利な回答を引き出しながら、節々で「これまでの考え方と変わりはないことを確認する」と迫る。

 議事録には次のようなやりとりが出てくる。

 「これまでの考え方と変わりはないことを確認する」(北教組)

 「…」(道教委)

 札幌市の小学校の元校長は「いくら国会や文科省が教育改革で打ち出しても北海道では現場の論理でいいように曲げられ、届かない」と嘆き、「正常化に向けて自分が奮闘しようとしても組合に突き上げられ、教委に梯子(はしご)をはずされてしまう。これでは正常な教育などできるはずがない」と指摘している。

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2010年03月11日

<水難事故>都内の女性おぼれて死亡 沖縄・ダイビング中(毎日新聞)

 7日午前10時半ごろ、沖縄県石垣市宮良(みやら)沖で、ダイビング船が「女性がおぼれて心肺停止状態になった」と石垣海上保安部に通報した。女性は東京都江戸川区東小松川、看護師、藤代雅江さん(39)で、市内の病院へ運ばれたが、約1時間後に死亡が確認された。

 海上保安部によると、藤代さんを含む4人の客とインストラクター2人がダイビングをしていたという。

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